私は不動産業界から現在の栄建築に入社しました。
どちらの業界も土地・建物を扱いますが、その性質は多少なり違います。
表題の通り、栄建築は建築業界の会社です。
どちらの業界もそれぞれに、一長一短あるのですが
最初は色々と違和感がありました。
具体的に例をあげますと
建築業界では土地・建物などの対象物件を「現場」と言います。
対して不動産業界では「物件」と言います。
こっちの方がスマートでおシャレでしょ?笑
大した違いではないかと思われるかもしれませんが、当初は凄い違和感がありました。
小学生の頃、先生に近づいてはいけないものとして「工事現場」とよく言われていました。
その記憶から「現場」という言葉に、私は良いイメージがありません。
現場と呼ぶのは社内とか業界の隠語にして、顧客との商談には「マイホーム」とかテンションの上がる
もっと鮮やかな言葉を使う方が良いと、私は思います。笑
次に建築業界では長さの単位によく「ミリ」を使います。
たしかに「ミリ」を使うメリットも、あるとは思いますが
いまだに、しっくりきません。笑
不動産業界で「ミリ」は使いません。単位は「メートル」か「センチ」です。
そもそも日常生活で「ミリ」ってほとんど使いませんね?
日常生活で「ミリ」をあまり使わない一般人に
天井の高さ「2700」 ドアの高さ「2200」 ここから300ほど幅を空けて・・・・・
と、当然のように口頭で伝えて
初回接客の顧客が、瞬時にイメージできるのか?
身長は?と、聞かれて 単位なしで「180です」とは答えても「1800です」と答える人はいませんからね。笑
つまり「ミリ」は社内や業界の隠語にするべきであって、
顧客にはメートル・センチで説明する方が分かりやすくて親切だと、私は思います。笑
逆に、建築業界から不動産業界に転職しても驚きは多いと思います。
建築は、性能や耐震・品質・工法等、あらゆる項目をお上にチェックされ、建築確認申請や、
その他・作成する書類の量は、
不動産業界が契約時に作成する「重要事項説明書」の比ではありません。
また不動産業界は、建築業界のようにキレイで性能バッチリな家だけを売る商売ではありません。
ボロボロで傾いた家・崖の上の家・境界不明の家・再建築不可の家・調べたら違法建築物な家。
あらゆるリスクを説明し、それでも買うと納得してもらえれば成立するというものです。
新築営業しか経験がなければ、驚くことでしょう。
売却したい物件は、どんなものでもご相談下さい!
似ているようで似ていない、似ていないようで似ている
本当に不思議な業界ですよ。