職人社長が行く
自慢のスタッフ
現在、栄建築の職人は8人。どこに出しても恥ずかしくない腕をもつ猛者ぞろいです。そしてホームアドバイザー、設計、企画、総務などのスタッフが7人、そこに私を入れた総勢15人で、お客様のこだわりをかたちにするために日々努めています。
私の最後の仕事は、いま居る職人たちを親方にすることです。日本のものづくりの技術を伝承するという意味からも、必ず成し遂げなくてはならないと思っています。この栄建築も、彼らのうちの誰かに継いでもらいます。私には息子が居ますが職人ではありません。だからこの会社は、私にどつかれ、ぼろくそに言われ、それでも歯を食いしばってついてきた弟子の一人に引き継ぐつもりです。そして他の職人も親方として、それぞれ自分の拠点を持って仕事ができるようにしていきたいというのが、私の夢です。
オヤジが私の「親方になりたい」という言葉を聞いて、弟子にしてくれた意味がようやくわかった気がします。遠い昔から、私たちのような名もない職人が、次の世代に技を伝え、思いをつないで、日本の伝統建築が守られてきたのでしょう。この力強く脈々とした流れの一部であることを、心から誇りに思います。そして最後に私事で恐縮ですが、この場を借りて、裸一貫から私を支え続けてくれている妻の未佳に、心からのありがとうを言いたいと思います。